新築から早4年が経過しましたが、我が家には監視カメラはありませんでした。
新築時はもちろん考えましたが、我が家の立地は山側の住宅街のためか、ご近所ではあまりカメラを取り付けているようなお宅がなく、そんな中で我が家だけ付けるというのもなぁと思ったため、見送ったという経緯があります。
カメラを取り付ける位置によっては、ご近所トラブルになることも意外とあるそうです。
まぁ私的には、カメラは「あったら良い」程度の位置づけだったので、無くて困ることはほとんどありませんでした。
ですが、そんな山側の住宅街にまさかの空き巣被害が発生したとの連絡が来ました。
山側だからといって侮ってはいけないということを身に染みて分かりました。
どんな田舎だろうと空き巣や事件は発生しうるということです。
ということで、我が家にもネットワークカメラ(監視カメラ)を導入しましたので、もし同じことを検討している方の参考になればと思います。
Contents
ネットワークカメラを取り付けるメリット
監視カメラが防犯になるのと、万が一何かあったときの証拠になるという点は周知の事実かと思いますが、最近のカメラはそれだけではありません。
個人的には以下の3点が監視カメラを取り付けるメリットだと思っています。
いつでもどこでもスマホからカメラを確認できる
スマホからリアルタイムにカメラを確認できるのは非常に便利です。
防犯というよりは、小さいこどもやペット、介護中のご老人等が「今何をしているか」や、「無事に存在しているか」をリアルタイムに確認するための機能です。
最近外出中に地震があって、家の中は大丈夫かなという確認でも使用しました。大地震で停電が起きると見れないですが。
スマホを通して会話できる
誰かが家に来て、チャイムを押されたとき、わざわざインターホンの前まで移動して、受答えするのって結構手間じゃないでしょうか。
個人的には、これが結構なストレスでして、例えば玄関(屋外)にカメラを設置してた場合、チャイムがなったときにスマホでカメラを確認できるので、寝転がったまま用件を聞くことが出来ます。
これができるのは地味に嬉しいです。
これがあれば、パートナーとの、
「ちょっとインターホン出て」
「いやそっちが出てよ」
という小競り合いも無くなります。笑
スマートホームのセンサーとして活用できる
最近のカメラはアレクサと連携できる機種も多く、カメラで動体検知したら○○をする。
という設定も出来ちゃいます。
もちろん、他のスマートホーム機器(例えばスマート電気等)が必要ですが、そういったお家にとっては結構使えるシーンがあったりします。
ネットワークカメラの選び方
監視カメラは以下のことに注意して選択した方が良いと思います。
- 電源をどこから取るか
- 録画したデータをどこに保存するか
- お持ちの外部デバイスと連携可能かどうか
- 画素数、暗視可能かどうか
- 動体検知機能があるかどうか
詳細を書きます。
電源をどこから取るか
電源は大きく分けて以下の4種類の方法があります。
私はAC電源かPoE給電をお勧めします。
- 電源はACアダプターでコンセントに接続して電源をとる
- PoE給電でLANケーブルで電源をとる
- ソーラーパネルで電源をとる
- 充電方式
ご自宅の「コンセントの位置」と「Wi-fiの電波の強さ」でどうやって電源を取るかを決めると良いかもしれません。
ACアダプター
ほとんどの機種はコンセントに接続するだけで使用できます。
カメラの取り付け位置の近くにコンセントがあって、Wi-fiが届く場合はACアダプタで十分かと思います。
PoE給電
PoE給電はLANケーブル1本で「給電+ネットワーク」両方をまかなうことができます。
ただし、PoE給電対応のハブとPoE給電対応のカメラを用意する必要があるので、ちょっと出費がかさみます。
このようなハブです。
コンセントが近くに無くて、さらにWi-fi電波も弱い場合は長いLANケーブルを引っ張ってきてPoE給電で設置すると楽かもしれません。
ソーラーパネルで給電
Wi-fiは届くけど、電源が取れないという場合は、ソーラーパネル付きのカメラもあるので、それを使用すると良いかもしれません。
ただし、ソーラー付きのカメラのレビューを見ていると、「上手く充電できない」とか「夜間に給電が途切れた」というレビューもあったりするので安定して供給できるかは怪しいと思います。
充電方式
家の中で充電した後に、設置して使用するタイプもありますが、個人的には全くお勧めできません。
「充電が無くなったら、わざわざカメラを外して、充電をし直す」
こんな面倒なこと無いですよね。
録画したデータをどこに保存するか
監視カメラを購入する場合、自分が何をしたいのかを明確にしておいた方が良いと思います。
具体的には、「カメラで撮った映像をどこまで保存したいか」を考えるべきです。
パターンとしては、以下のような感じになると思います。
①外部デバイスやメディアへの保存をしない
リアルタイムの映像のみを確認できさえすればいい人はこれで良いと思います。
「監視」目的というよりは、子どもやご老人の「見守り」目的の場合は映像を保存する必要まではないかもしれません。
子どもが泣いていないかな?とかちゃんと寝てるかな?
という見守りだけなら、録画を見る必要はあまり無いように思います。
②micro SDカードに保存
最近のネットワークカメラはほとんどがmicro SDカードを入れることができます。
それに保存するようにすれば、あとで映像を見返すことができます。
これが一番手っ取り早くて簡単です。
③外部デバイスに保存
少し手間ですが、外付けのハードディスクやNASに保存する方法もあります。
例えば、泥棒が来たとして監視カメラごと壊して、さらにSDカードも壊してしまった場合でも、外部デバイスに保存していれば間違いなく映像は残っています。
SDカード+外部デバイスにも保存することでさらに安心です。
④クラウドに保存
クラウドサービスと契約して、保存するというやり方もあります。
自分で外部デバイスを購入する必要も無いので、クラウドが一番簡単で安心だと思います。
ただし、月額の費用は発生します。
どれが良いのか
外部デバイスに保存でも十分なのですが、例えば、外部デバイスも壊されてしまった場合は映像は残りません。
その点、クラウドサービスは家ごと丸々燃やされようが、映像を保存いている場所はそのサービス会社の保管庫なので、契約している限りは映像が残っているはずです。
一番安全なのは、やはりクラウドに保存することだと思いますが、個人的にはクラウドは月額のお金も発生するので、そこまでは別に良いかなということで「micro SDカード+外部デバイス」の方法で保存することにしました。
お持ちの外部デバイスと連携可能かどうか
ネットワークカメラは基本的に「micro SDカード」しか入らないですし、「外付けHDD」を接続する入力端子も無いものがほとんどです。
となると、ネットワーク経由で接続できる「NAS」と連携して使うのが一般的になってくると思います。
「ネットワークカメラ」を謳っていても、保存先の外部デバイスとの連携ができないと意味がありません。
なので、お持ち(または購入予定)のNASと連携できるカメラを選択する必要があります。
例えば、SynologyのNASの場合、以下のページに対応しているカメラの機種が書いてあります。
もし対応していないくても、「ONVIF」という規格に対応している機器であれば、大概のNASに保存できると思いますので、それを確認すると良いかもしれません。
ONVIF(オンビフ)とは、ネットワークカメラ(IPカメラ)やNVR(ネットワークビデオレコーダー)の機器に互換性を持たせるために作られた国際標準規格です。
画素数、暗視可能かどうか
画質は良いに越したことは無いのですが、4Kとかになるとその分値段も高くなるので悩ましいところ。
個人的には、必要最低限の画素数として「200万画素以上」あれば、スマホやモニタで確認しても問題無い画素数だと思っています。
200万画素で、「普通に見れるレベル」、400万画素(2K)で「割と綺麗なレベル」、4Kで「かなり綺麗なレベル」と思ってもらって良いと思います。
あとは監視カメラとして使う場合は、夜に見えないと意味がないので、暗視機能があるかどうかは重要かと。
最近のカメラは大概この機能はあるので、大丈夫と思いますが。
動作検知機能があるか
動作検知機能は、以下の観点からあった方が良いと思います。
- 動作検知した時のみ、録画をするようにできる
- 動作検知した時に、スマホに通知が来るようにできる
「連続録画」で映るもの全てを録画しても良いのですが、それだとすぐにメディアの容量がいっぱいになってしまいます。
例えば、128GのSDカードに連続録画したとすると、15時間ほどしか録画できません。
その分、動作検知した時のみであれば数ヶ月分の録画はできると思います。
「連続録画」はあとで見返すときに、目的の時間帯の映像を見るのに一苦労します。
おすすめのネットワークカメラ
いくつかのネットワークカメラを使用してきましたが、個人的にはダントツでTP-LINK社のTapoシリーズを推します。
Tapo C220
屋内に設置する場合はこちらが無難かと。
画質も2Kなので問題ありませんし、動作検知機能はもちろん、ONVIFにも対応しているので、NASへ保存したいと考えている方にも最適な機種だと思います。
アレクサ対応もしているので、スマートホームを目指している方もぜひ。
Tapo C520
屋外に設置するならこの機種がおすすめ。
上のC220と同じで、画質2K、動作検知機能あり、ONVIFにも対応しているので、NASへの保存もできます。もちろんアレクサ対応も。
屋外用に防水&防塵対応がされています。
私は玄関の外にこのカメラを設置しました。
Anker Eufy IndoorCam
Tapo以外で選ぶなら私はAnkerの「Eufy」を選びます。
スペックと値段的にもTapoと同等の製品と言えると思います。もし他にもAnkerのスマート製品をお持ちの場合は、アプリを統一できる観点からこちらを選ぶといいと思います。
ただ、Onvifには対応していないそうなので、NASと連携したいとお考えの方は注意してください。
エジソンスマート 見守りカメラ
屋内かつ、ダクトレールがあるお宅はこちらの商品が最適かと思います。
デザイン性も良いですし、何よりダクトレールから給電できるのは素晴らしい。機能的にはNASへの保存はできませんが、見守りレベルであれば十分です。
ネットワークカメラの取り付け方
取り付けの詳細は以下の記事に書いていますので、取り付けの際は参照してみてください。
おわりに
我が家は玄関の前の宅配ボックスで荷物を受け取っているんですが、複数の宅配が同じ日に届くことも多いので、わざわざボックスに鍵をかけていません。
そのため、毎回ちゃんと荷物があるか不安だったんですが、監視カメラの設置によって解消することができました。
やっぱりこのご時世何があるか分からないので、監視カメラはあるに越したことは無いと思います。
新築の方もそうでない方も是非、導入を検討してみてください。
以上、誰かの参考になれば幸いです。