
我が家は現在、寝室のカーテンはSwitchBot、リビングのカーテンはOlide製のスマートカーテンを使用しています。
こちらがOlide製スマートカーテンレール。
寝室のこれがSwitchBot。
共に中国製でして、Olide製のカーテンは特に不満は無く使っていましたが、SwitchBotのスマートカーテンは、1世代前のものを使っていたのもあり、動作音はうるさいし、充電も半年に1回ほどしなければいけないということもあり、変えたいなぁと思っていました。
そんな中、「是非ウチの商品を使ってみてください」ということで、カーテンコール合同会社という日本の会社の「アンコール」というスマートカーテンをご提供頂きましたので、ご紹介したいと思います。
スマートカーテンは以下の記事でも紹介していますが、
本記事でご紹介する「アンコール」もぜひ候補に入れてみてはと思いますので、スマートカーテンをご検討の方はご一読してみてください。
日本の会社から、スマートカーテンの製品が出てきてくれて、嬉しい限りです。
Contents
スマートカーテン「アンコール」のスペック確認
カタログスペック
公式ページにあるカタログスペックの概要は以下の通りです。
項目 | スペック | 備考 |
---|---|---|
取付可能サイズ | 幅1.35m〜2.4m | ダブルアンコールという製品の場合は、 幅2.4m〜4.5m |
カーテンの耐荷重 | 50kg | ー |
天井付け、壁付け | 両方対応可能 | ー |
コンセントorバッテリー | コンセント(AC100V) | ー |
モーター取付位置 | 左右どちらでも取付可能 | ー |
リモコンの有無 | ◯ | ー |
スマホ操作 | ◯ | Android、iPhoneどちらも可能。 「SmartLife」というアプリを使用。 |
音声操作 | ◯ | ー |
スケジュール機能 | ◯ | ー |
手動開閉 | ◯ | カーテンをグッと引っ張るとその後は 自動で動作する |
技適 | ◯ | ー |
電源オフ時の手動操作 | ◯ | 停電とかで電源供給がされなくなった場合でも、 手動で開閉できる。 |
この製品の特徴は?
この商品の売りは、ユーザー側で窓のサイズに合わせて自由にレールの長さを調節できることです。
ダブルアンコールだと4.5mまで対応できるそうなので、普通の住宅であればほとんどの窓をカバーできそうですね。
このようにレールの長さを収縮できるタイプは、海外製のものは今までもあったんですが、日本では初らしいです。
カーテンレールの長さをミリ単位で調節できるので、オーダーメイドする必要も無いし、取り付ける際に実際の窓に合わせてカーテンの幅を決めることができるというのも良いポイントかと思います。
窓枠ジャストサイズでカーテンを設置すると、意外と光が漏れてしまうパターンもあって、その場合は窓枠よりも少し余裕を持たせて設置したいというケースもあると思います。
オーダーメイドの場合は取り返しがつかないですが、このアンコールであればやり直しが利くので、地味にありがたいです。
まさに我が家がそうで、光漏れが嫌で、実際にカーテンレールとカーテンを変えたことがあります。
あとは、スマートカーテンに求める機能が全て備わっている点も素晴らしいです。
個人的に、スマートカーテンに求めるものは以下の通りです。
- コンセント付けであること
- スケジュール操作ができること
- 音声操作ができること
- 手動開閉ができること
スマートカーテンを設置すると、基本的にカーテンに触る必要がなくなります。
毎朝、起きる時間に自動でカーテンが開き、陽が沈んだらカーテンが閉まる。
それを満たすために、①②は必須だと考えます。
個人的に、年に数回充電が必要な「バッテリータイプ」はあまりスマートでは無いと感じています。近くにコンセントが無い場合は仕方がないですが。。
また、例外的に「西日が強すぎるな」とか、「窓を開けたい」という時もあります。
そんな時に③④のように、ストレス無く手動や音声で開けることができるというのも重要なポイントです。
このアンコールカーテンは、カタログ上は上記のポイントを満たしていると言えます。
では、実際のところはどうなのか。下に続きます。
実際の製品の外観
商品が届きました。こんな感じで届きます。
内容物を確認します。
カーテンレールとモーター、リモコン、ブラケット等の取り付け金具です。
あとは各マニュアルですね。
イメージとしては、カーテンレールがこんなかんじで収縮できるので、これで窓の長さに合わせる感じですね。
アンコールだと、2.4mまで対応できます。
取付けてみた
取付け方は、説明書が入っていて、その通りにやれば一人でもできますが、私がやったことをそのまま書いていこうと思います。
※長いカーテンの場合は2人作業をおすすめします。
この商品は、壁付けと天井付けどちらも対応していますが、壁付けの場合は専用のブラケットが必要のため、先にどちらの方法で取り付けるかを商品購入時に決める必要があります。
我が家は元々壁付けのところだったこともあり、壁付けにしました。ちなみに、天井付けの方が作業としては簡単です。
また、レースカーテンは既存のものを流用するため、アンコールのブラケットにそのまま取り付けます。
私はレースカーテンは自動である必要はないと思っているので、レースは普通に市販で売っているレールを使用します。
既存のカーテンレールを取り外す
我が家の場合は、既存のカーテンレールを取り外すところからです。
既存のカーテンレールは壁にねじ止めされているめ、外します。
大概のカーテンレールはネジを外せば、簡単に外れます。
ブラケットを取り付ける
ブラケットはこんな感じのもので、3箇所をねじ止めするためかなり強度があります。
マニュアルでは上図の向きでそのまま取り付けていましたが、それだとブラケットが目立ってしまうと思ったため、我が家では下向きにつけました。こんな感じで。
これだとレールを取り付けさえすれば、ブラケットはそんなに目立つことはないです。
レース用のカーテンレールをブラケットに取り付ける
既存のカーテンレールに穴を開けて、
市販のネジとナットを使ってブラケットに取り付けます。サイズは「M4」で丁度でした。
4箇所同様に止めます。良い感じに止めれました。
アンコールの長さを調節する
アンコールの長さを調節し、固定(ロック)します。
まずは長さをレースカーテンの長さより少しだけ長くして、
ねじを絞めてロックします。これをすることで、レールの長さを固定できます。
アンコールをブラケットに取り付ける
このような付属の金具があるので、
それをブラケットに先に取り付けます。この時は、金具を回すことができるくらいの強さで締めます。
アンコールを金具に取り付けます。ここが一番難しい作業でした。
金具を回すことで爪の部分をアンコールの窪みに入れる感じです。
こんな感じでぎゅっと回すと固定できます。
ブラケットや天井に取り付ける作業は2人でやった方がいいかもしれません。カーテンレール自体が長くて固定するのが結構難しいので。
フック受けとモーターを取り付けて
あとは、フックをつけるやつと、
モーターを取り付けて、
電源をつければ完成
近くに電源コンセントがなかったので、このように延長コードとモールを使用して接続しました。
こんな感じです。
やっぱり、コードがだらんとなっていると見た目が悪いので、もし我が家と同じようにコンセントが離れている場合はこのようなやり方をお薦めします。
カーテンを取り付ければ完成です。
ただ、我が家の既存のカーテンの長さが足りなくて、本来であればモーターの横にある固定フックに取り付けることで、モーターを隠すことができるのに、隠れていません。
なので、カーテンを新調しました。
結果、モーターも隠れて非常にいい感じになっています。
スマートカーテン「アンコール」を実際に使ってみて
実際に製品を2週間ほど使ってみた感想を書いていきます。購入を検討する際に気になるであろうポイントを挙げます。
取付は簡単?
長さ2mほどのものを1人で取り付けましたが、難しくは無かったです。上記の取付手順を見ていただければ、やっていることは単純なのが分かるかと思います。
ブラケットにレールを取り付けるところが、少しコツがいるので少々時間がかかりましたが、DIYに慣れていない人でも割と簡単にできると思います。
トータルでは3~4時間あれば取り付けることができるはずです。
天井付けの場合はブラケットがないので、もっと簡単だと思います。、
音は静か?
騒音計で測ってみたところ、約50dBでした。
これは、かなり静かな方だと思います。
実際、そばで聞いていても不快感は全くないです。
こんな感じです。
SwitchBotの第一世代のSmartカーテンと比べると、かなり静かになりました。
参考までにSwitchBotの騒音は、64dBでした。
「音」は生活していて結構気になるので、重要です。
見た目(デザイン性)はどう?
カーテンレール自体の見た目のデザインとしては、はっきり言うと微妙です。
壁付けだと特に、レールのつなぎ目的なところとブラケットが丸見えなので目立ってしまいます。
ただこれは、この製品の売りである「長さを調節できる」という特性上、仕方のないことです。
なので、カーテンレールにデザイン性を求める人には向かない製品かもしれないですね。
ただし、我が家のリビングのように、カーテンボックス的なものさえあれば、カーテンレールは隠すこともできるので、個人的にはそこまでカーテンレールにデザイン性は求める必要はないのかなと思っています。
カーテンボックスはあるとそれだけでおしゃれになるので、新築の方はおすすめで、「アンコール」と一緒に検討してみてもいいと思います。
スマホ連動はスムーズにできる?
スマホ連動は、「Smart Life」というアプリで動作します。
アプリをダウンロードして、アプリを開くとすぐに自動検知によりデバイス追加できたので非常に簡単に設定が完了しました。
他社製品では、この辺が結構複雑なものもあるので、これは助かります。
スケジュール機能は?
スケジュール機能はスマートカーテンで一番使用する機能だと思っているのですが、全く問題無く使えてます。
毎日6時半にオープン、16時にクローズ。
これだけで本当にスマートな生活になります。
実質この機能があればカーテンに触ることはほとんどないです。
音声操作(スマートスピーカ接続)は問題ない?
音声操作はアプリ「Smart Life」から設定します。
あらかじめアレクサアプリまたはGoogle Homeにアカウントを持っている方であれば、ボタン一つで連携できるので、すぐに音声操作もできるようになります。
そして、全く問題なく動作してくれます。
ちなみに、「Smart Life」の代わりに「Tuya Smart」というアプリでも代用可能です。
Tuya Smart
Tuya Smart Inc.無料posted withアプリーチ
アンコールはMatter非対応なので、Appleが提供するHomekitには対応できません。
ですが、「Tuya Smart」を使用すれば、Homekitに接続する方法があります。ちょっと複雑なので、ここでは詳細は書きませんが、「Homebridge」というサーバーアプリを使用します。
ですので一応、アンコールは「Homekit」でも使用することができるということを書いておきます。
ちなみのちなみにですが、Homekitの何が良いかというと、スマホ(iPhone)のGPSをトリガーとしてスマートホーム操作をできる点です。
それによって、「家を離れたら自動でカーテンを閉じる」、「家に着いたら自動で開く」ができるようになります。

Google Homeでも同様の機能はあるんですが、iPhoneだからなのか、私の環境ではうまくいきませんでした。
手動でのカーテン開閉は問題なくできる?
いくら自動でカーテンの開閉ができると言っても、手動でカーテンを開くときもあります。
その場合に、ちゃんと開閉できるかを試してみました。
結果的に、かなり軽い力でできたので、素晴らしいと思いました。
私がリビングで使用しているOlideのスマートカーテンはこれが欠点で、結構力を入れる必要があるので、それに比べると本当に楽に開閉できます。
リモコンの性能は?
専用のリモコンが付属しているんですが、これが赤外線と思いきや、RFのリモコンでした。
RFの何が良いかというと、リモコンをカーテンに向けて操作する必要がないという点です。
極端な話、家のどこにいてもリモコン操作ができるということです。
赤外線だとそうはいかないので、これは嬉しいポイントだと思います。
個人的にはリモコンは全く使いませんが、ご年配の方はスマホ操作よりもリモコンの方が分かりやすくていいという方も多いと思います。
他の製品との比較
コンセントから電源を取るタイプのスマートカーテンを比較してみます。
比較対象は、私が現在使用しているOlide製のスマートカーテンと、購入をギリギリまで悩んだLinkJapanのeCurtainを比較対象とします。
eCurtainは実際に使ったことはないので、想像の部分もありますがご了承ください。
項目 | アンコール、ダブルアンコール | Olide | eCurtain |
---|---|---|---|
取付可能サイズ | 幅1.35m〜4.5m ミリ単位で調整可能 | 幅2.2m~7.2m 決まった規格(2.2、3.2、4.2、 | 幅0.5m~3m 1センチ単位でオーダー可能 |
値段 | 40,727円〜 | 21799円〜 | 42460円〜 |
天井付け、壁付け | 両方対応可能 | 両方対応可能 | 両方対応可能 |
片開き、両開き | 両開きのみ | 両方対応可能 | 両方対応可能 |
既存のカーテンへの取付 | × | × | ◯ |
モーター取付位置 | 左右どちらでも取付可能 | 左右どちらでも取付可能 | 左右どちらでも取付可能 |
リモコンの有無 | ◯ | ◯ | × |
スマホ操作 | ◯ | ◯ | ◯ |
音声操作 | ◯ | ◯ | ◯ |
スケジュール機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
手動開閉ができるか | ◯ | ◯ | ◯ |
技適 | ◯ | × | 恐らく〇 |
電源オフ時の手動操作 | ◯(軽い力で開閉できる) | △(開閉に力が必要) | ?(試したことはないので不明) |
カーテンレールのデザイン性 | △ | △ | ◯ |
こう見ると、どのメーカーも「スマートカーテンに求める機能(スケジュール機能や音声操作等)」としては全て問題なく対応できていて、取付可能サイズや技適の有無等の細かい部分で違いがあるように思います。
Olideはコスパは最高なんですが、技適がないのが難点。気にしない人はいいと思いますが。
eCurtainは機能、見た目ともに最高ですが、リモコンが無いのでご年配の方はもしかすると不便かも。
アンコールは機能的には一番優れているけど、カーテンレールのデザイン性を気にする人には不向きかも。
といったところでしょうか。
個人的には、こんなまとめ方ができると思いました。
- コスパを求めるならOlide
- デザイン性を求めるならeCurtain
- 汎用性、総合力を求めるならアンコール
「技適」って何?という方はこちらの記事を参考にされてみてください。
アンコールの総評
アンコールを使ってみて一番感じたメリットは、「カーテンが完全に閉まった時に光漏れがしにくい」という点です。
どういうことかというと、普通のスマートカーテンだと、カーテンを閉めたはずなのに実際は微妙に下の部分に隙間ができていて、光漏れをしてしまうという現象が結構な頻度で発生します。
この現象は、おそらくカーテンが長ければ長いほど発生しやすくなるのだと感じています。
これは地味にストレスなんです。
それがアンコールだと、2つのカーテンが閉まったときに重なる部分の面積が大きいので、上のような現象にはなりにくい設計になっています。
スマートカーテンとしての機能的にも満足だし、このように痒いところにも手がとどくという点においても、すごく良い製品だと感じました。
これはOlideにもeCurtainにもない機能(構造)だと思います。
上記で述べたようにデザイン性は多少劣るかもしれないけど、機能面では他の製品に負けない、というか一番優れていると言っても良いのではないかと思っています。
なので、今家を建てようとしていてどのスマートカーテンを取り付けるかを悩んでいる方は、「アンコール」も選択肢の一つに入れても良いんじゃないかと思いました。
個人的には、リビングのような場所に「長いカーテンを天井付け」で設置する場合はアンコールがベストなんじゃないかと考えます。
アンコールの購入方法
この製品はカーテン合同会社のホームページから購入できます。以下の画像からジャンプできます。
今後、Amazonでも販売される予定です。
おわりに
スマートカーテン「アンコール」のレビューをしてみましたが、いかがでしょうか。
このページを読まれている方は、スマートカーテンの取付を検討されている方がほとんどかと思いますが、日本製で信頼できるスマートカーテンって選択肢がほとんどないですよね?
恐らく今までは「eCurtain」一択だったと思います。
ですが、カーテンコール合同会社の「アンコール」が出たことによって2択になったんじゃないかと。
それくらい良い製品でしたので、報告させていただいた次第です。
ぜひご検討してみてください。では。