スマートホームを語る上で欠かせないこと。
それは「電気」ですよね。
電気のON/OFFをいかにして自動化または遠隔操作してやろうか。我が家を建てる際も非常に悩みました。
悩みまくりました。
そんな筆者が、結局どのようにスマート電気を実現したのか。
候補に挙げた商品も含めてお伝えしたいと思います。
Contents
スマート電気の種類
まず、スマート電気と呼ばれるものにはどんな種類があるのか。
ここでいう「スマート化」とは、センサーによる自動ON/OFFやスマホ・音声・タイマー操作を差します。
列挙してみます。
人感センサーライト
センサーライトはその名の通り、人感センサーに反応して自動でON/OFFしてくれるライトです。
最近は色んな種類があるので、結構どれを買おうかと迷ってしまいます。
センサーライトの中でもざっくり種類分けすると、
- センサーとライトが一体の電球タイプ
- センサーとライトが一体のダウンライトタイプ
- センサーとライトが別々のタイプ
どれが良いかは、用途によって変わってくるとは思いますが、個人的にデザインと安全性を配慮した結果、「センサーとライトが一体のダウンライトタイプ」を選択しました。
センサーライトに関しては別途、詳細記事を書いています。
スマートライト
正式名称が無いので、「スマートライト」と書きました。
スマートライトの仕組みとしては、電球を制御するWi-fiコントローラーがいて、専用の電球がそのコントローラーによって制御できるといったものです。
Wi-fiでの制御なので、壁などの障害物があっても関係ありません。Wi-fiが届く所ならどこでも制御可能です。
図でいうとこんな感じ。壁スイッチ+Wifiで電気を制御します。
具体的に商品名を挙げると、Philipsの「Heu」のような商品です。
スマートスイッチ
「スマートスイッチ」は初めて知る方も多いかもしれません。
これは、電気をON/OFFするスイッチ自体をWi-fiで制御してやろうという発想の製品です。
図を書いてみるとこんな感じです。スイッチ自体をWi-fiで制御できるので、中継のコントローラー等が不要になります。
スイッチ自体が遠隔操作できるので、点灯する側はどんな電球でも構いません。
電気のデザインに拘りたい方は、スマートスイッチをおすすめします。
スマート電球
「スマート電球」とは、電球自体にWi-fiの受信機+スイッチをつけることでスマホやスマートスピーカーから、電球を直接制御できるシステムです。
図で書くとこういうイメージです。電球を直接制御するので、こちらも中継コントローラーを必要としません。
我が家がスマートスイッチを採用した理由
じゃぁ結局どれを採用したら良いのか。部屋や場所によって採用するものは変わってくはずです。
やはり、トイレや玄関、廊下等の人が一時的にいるような場所は「人感センサーライト」が間違い無いと思います。
問題はずっと居続ける場所。
つまり各部屋やリビングに「スマートライト」、「スマートスイッチ」または「スマート電球」のどれを選ぶかです。
我が家は「スマートスイッチ」を採用しました。
理由としては、次の3点です。
- どんな種類の電気にも対応できる
- スイッチが2重になることが無い(手動でも難なくON/OFFできる)
- スイッチの見た目がデザイン性が高い
詳細を書いていきます。
どんな種類の電気にも対応できる
先述の通り、Heuの仕組みを作ろうと思うと「Heu専用の電球」が必要になる。それは結構個人的に結構なデメリットと言える。
スマートスイッチであれば電球(電気)は何でも良いので好きなデザインの電気を採用できます。
例えば、シャンデリアをスマート化したい場合、Heuではどうしようもないけど、スマートスイッチにすればスマート化できます。
シャンデリアが音声操作で点くとか最高ですね。
余談ですが、実は我が家も最初はリビングを全部ダウンライトにしたいと思い、電球にHeuを採用しようと思っていたんですが、それが意外と難しいということが判明しました。
というのも、ハウスメーカー曰くダウンライトのソケット部分と電球が別々のタイプはあまり主流では無いらしい。
最近のダウンライトはほとんどが電球と一体型になっているそうで、我が家のハウスメーカーの標準の電気も例にもれずそのタイプでした。こんなやつです。
一体型が主流の理由としては、ソケット部分の熱が関係しているそう。
ソケット部分が飛び出している商品だと、ソケット上部が熱を帯びるため、もし近くに発火するもの(例えば断熱材等)があると火事の原因にもなるとのこと。
まぁそれなら仕方ないということで、一体型のダウンライトで話を進めることになりました。
そこで、一体型のダウンライトでもスマート化できる方法はないかと探した結果、「スマートスイッチ」に出会ったんです。
スイッチが2重になることが無い(手動でも難なくON/OFFできる)
スイッチが2重になるというのは、図のように壁スイッチと電球の中にあるスイッチとで2重になるという意味です。
Hueのシステム上、壁のスイッチは常時ONにしておく必要があり、電気のON/OFFは電球の中のスイッチで行うことになる。これはスマート電球でも同様。
つまり、壁スイッチをOFFしてしまうと「HueでONしても電気は点いてくれない」という現象が発生します。(※回路やスイッチによっては、問題無い場合もあります。)
そうなると、どうでしょう。いずれ、
「壁のスイッチは使わないこと」
というルールが出来てしまいそうですね。
スマートスイッチだと、スイッチは1つなのでそういったことは絶対に発生しないのです。
デザイン性が高い
これは主観ですが、スマートスイッチは電子スイッチが多いので、タッチパネルになっているものだったり、近未来的な見た目のスイッチであることが多いです。
我が家のスイッチもこんな感じです。
OFF時にはランプが光っているので、暗いところでも目立ちます。
この商品はTP-Link製の「Kasa smart switch」という商品です。日本のアマゾンではたぶん販売していません。
私が購入した時も、日本のアマゾンでは全然取り扱っていなかったので、アメリカのアマゾンのサイトから注文しました。
※ 個人輸入することになるので、購入する場合は自己責任でお願いいたします。
3路スイッチもあります。
スマートスイッチはどうやって取り付けるの?
DIYで自分で取り付けられると良いんですが、工事をする場合は電気工事士2種の資格が必要です。
なので、資格が無い人は必ず業者さんにお願いしましょう。無資格で工事をした場合は犯罪になっちゃいますので、ご注意を。
新築の方も、もしかしたら別途工賃が必要になる可能性がありますので、そこは事前にしっかりと、
「この商品の工事をお願いしたいんですが、できますか?」
という旨を伝えましょう。
その際に実際の商品があるとベストです。
僕の場合も、事前に商品を購入して打ち合わせに持っていき、
「これならたぶん施工出来ると思う」
という言質をしっかりとりました。ただし、
「故障があっても保証はできないけど、そこは了承してください」
とのことでした。
まぁ、ハウスメーカー側からすると得体の知れない商品だろうから、それは仕方ないですね。笑
施工してくれることに感謝です。
まとめ
電気をスマート化する方法を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
個人的には、やっぱり「スマートスイッチで実現する方法」がベストだと思いますし、スマートスイッチを選んで本当に良かったと思っています。
ただ、これは新築時でないと実現が難しいので、あとからスマート化する場合はHeuがベストなのかなという気がします。
電気をスマート化したいとお考えの方の参考になれば幸いです。
では。