我が家では一応、「スマート電気」と呼べるシステムを導入していまして、TP-Link社のスマートスイッチ「Kasa Smart Light Switch HS200」を採用しています。
日本でスマート電気を導入したい場合は「Hue」という商品を採用するパターンが多く、スマートスイッチは存在すら知られていないことがほとんどです。
使用しているのは恐らくごく一部のマニアな人だけという状況で、こんなに便利な製品なのにそれは本当にもったいない。
ということで、スマートスイッチの魅力をお伝えするべく、我が家でメインで使用している「HS200」のレビューをしてみたいと思います。
こちらの記事でも、Hueよりもスマートスイッチを選んだ方が良い理由を書いていますので、興味がある方はぜひ。
なぜHS200を選んだか
「スマートスイッチ」と呼ばれる製品はHS200以外にも、Amazonや楽天を見ていると数はあまり多くありませんが、存在しています。
では、なぜTP-Link社のHS200を選んだのか。
以下が主な理由です。
「スマート電気」を問題なく実現することができる
スマートスイッチ(スマート電気)に求める機能は以下の4つではないでしょうか。
- 音声操作(アレクサ、Google home等)で電気をON/OFFしたい
- スマホ操作で電気をON/OFFしたい
- スケジュール操作で電気をON/OFFしたい
- 外出先からで電気をON/OFFしたい
HS200はこれら全てを問題無くこなすことができます。
見た目がスタイリッシュ
見た目は好みがあるとは思いますが、一般的なスイッチよりも近代的でスタイリッシュに見えないでしょうか。
このシンプルかつ暗い場所でも位置が分かるデザインは個人的にはすごく気に入っています。
HS200を取り付ける前につけていたJIMBO製の手動スイッチもかなりお気に入りだったんですが、スマートスイッチには敵いません。
なくなく、交換しました。
日本の一般的なご家庭でも問題無く取り付けられる
ごく普通の住宅である我が家に取り付ることができているので、どの家庭でも問題無く取り付けることができると思います。
これが他のスマートスイッチだと、海外向けの電圧規格になっていたり、コンセントの形状が日本向けでなかったりと
意外と問題がある場合が多いんです。
HS200は日本ではあまり売っていないけど、取り付けの心配は必要ありません。
TP-Link社製という安心感
スマートスイッチという製品はAmazonを見てみても、意外と存在します。
見た目が良い商品や機能的にも良さそうな製品はありますが、正直どこのメーカーの商品だ?
というのがほとんどで、信頼性に欠ける商品が多いのが実情です。
「TP-Link」は聞いたことない人もいるとは思いますが、Wi-fiルーターの世界シェア上位にいる大きいメーカーです。
なので、技術力や信頼性は日本のメーカーに引けを取りません。
そういった安心感があるのは結構大きいです。
TP-Linkは中国の会社ですが、今や「中国製」と聞いて「粗悪品」と連想するのは少々古いと思います。
ことスマートホームに関しては、日本よりも中国の方が進んでいる印象もありますし。
粗悪品が多いのも事実ですが。。
日本で販売していないのは「技適」の問題でした。詳しく知りたい方はこちら。
HS200の外観
私は3つセットのHS200をアメリカ版のAmazonから注文しました。日本で購入する場合は2023年現在、Yahoo!ショッピングのみ取り扱っています。元値よりもかなり高いので個人的にはアメリカAmazonから購入することをおすすめします。
こんな感じで届きます。
3連にするとこんな感じになります。3連用のスイッチ枠もアメリカのAmazonから購入しました。欲しい方はすぐに見つかると思うので、探してみてください。
本当に日本のAmazonでも販売してほしい。
スマートスイッチHS200を実際に使ってみて
実際にスマートスイッチHS200を3年以上使用している筆者が実際の使用感等を書いていきます。
アレクサにちゃんと反応してくれる?
ちゃんと問題無く反応してくれます。
ただ、たとえばWi-fiの電波が届きにくい部屋にスマートスイッチを設置する場合は注意が必要です。
スマートスイッチはWi-fiありきの製品のため、電波が途切れたり弱かったりすると、安定して動作することができません。
その状態でアレクサに声掛けしても反応してくれない場合があります。
なので、Wi-fiの電波を強めることがスマートスイッチをストレスなく使用するコツと言えます。
Wi-fiを強める方法は、中継器を使うでも良いと思いますし、我が家のようにメッシュWi-fiを導入しても良いと思います。
Wi-fiはスマートホームの根幹です。家の隅々まで十分な電波を送れるようなWi-fiを選択しましょう。
スマホ操作はウィジェットに対応している?
個人的に、「ウィジェットに登録」できて初めて「スマホに対応している」と謳って良いと思っています。
というのも、実際にスマホで制御するときにわざわざアプリを開いて、目的のスイッチをON/OFFするって結構手間じゃないでしょうか。
ウィジェットに登録しておけば2タップ程ですぐに点灯/消灯ができるので、使いやすいです。
実際はスマホ操作はあまり使いませんが、アレクサが反応しないときとかは使うことになるので、ウィジェットにあると助かります。
もちろん、HS200に対応したTP-Link(Kasa)のアプリはウィジェットに対応できています。
こんな感じで。各スイッチごとにON /OFFすることができますし、自分オリジナルのシーンを作成してそれをウィジェットに登録することもできます。
「シーン」は例えば、電気を全部いっぺんにOFFするとかそういった機能です。
外出先からの操作は?
問題無くできます。
ハブが不要で外出先から制御できるのはスマートスイッチの強みです。
便利なのが、「今電気がついているかどうか」という情報も外出先から確認できるため、アプリを確認して消し忘れを解消することができます。
ただ、「アプリを目視で確認」しなければいけないのが難点で、自動で消し忘れを通知とかしてくれるとなおいいんですが、Kasaアプリ単体では現状難しいです。
まぁそれは置いといて、外出先からの制御も問題無くできます。
IFTTTを使えば自動で通知ができそうな気がします。
スイッチを手動で押しても問題ない?
スマートスイッチの得意分野です。
手動、スマホ、アレクサ、タイマーどの制御をどんなタイミングで行ったとしても、おかしくなることは一切無いです。
Hueだと壁スイッチをOFFすると電気が点かなくなることがあるんですが、スマートスイッチはそういったことが全く無いんです。
これがどんなに最高なことか分かりますでしょうか。
いきなり接続できなくなるとかはない?
これに関しては、先述の通りWi-fiの電波の強さによってはありえます。
実際、我が家でもWi-fiルーターを交換する前の微妙に電波の弱いルーターを使っていたときはたまに「スマートスイッチから応答がありません」というエラーが発生したことはあります。
リビングとかルーターから近いスマートスイッチは全く問題ないんですが、例えば「2階のある部屋がちょっと電波が弱い」という状況だったりすると、その部屋でスマートスイッチを使うと通信エラーになる可能性はあります。
なのでくどいようですが、Wi-fiルーターを強化して全ての部屋に強い電波を届くようにすることがスマートスイッチを使う上で重要だということになります。
HS200単体の問題は今のところ発生したことはないです。
設定は簡単?
特に難しいことはありませんでした。
スマートスイッチを取付後にスマホアプリから登録します。
詳細は別記事に準備中です。
手動の押し心地は?
押し心地としては、小さく「カチッ」という音がします。
電子スイッチなので、押した感覚としては弱いと感じる人もいるかもしれませんが、慣れればそんなもんと思えるでしょう。
個人的に、唯一HS200の欠点あげるとしたらこの押し心地があまり良くないことです。
個体差もあるんでしょうが、我が家のHS200はスイッチを押して、戻るときに微妙に「キッ」という音がするときがあります。
そこだけはほんの少し気になります。
まぁ全然許容範囲ではありますが。
調光は対応できる?3路スイッチは?
HS200では対応できませんが、調光はHS220、3路スイッチはHS210という商品で対応できます。
詳細はこちらで確認してみてください。
調光スイッチは我が家には存在しないので、取り付け方はちょっと分かりませんが、電気屋さんにお願いすれば多分問題なくいけると思います。
メンテナンス性は?
このスイッチを採用する前は、取り付けて上手くいったはいいけど、「その後に設定を変えたい」とか「Wi-fiルーターを交換した場合の対応」とかがスムーズにできるのかなという懸念がありました。
実際にルーターを交換した際は初めてということもあり少々手間取りましたが、その後問題無く動作しています。
具体的にいうと、スイッチの下部に小さいスイッチがありまして、それが初期化スイッチになります。
これを長押しすると、Wi-fiの設定からやり直すことができるので、Wi-fiを買い替えた場合でも簡単に対応することができるのでご安心を。
HS200の取付け方
こちらの記事で既存のスイッチからHS200に交換したときの詳細を書いています。
電気工事士の資格は必要ですが、特に難しいことはしていないです。
おわりに
HS200のレビューをしましたが、いかがでしたでしょうか。
本当に、文句のないスマートスイッチなのでおすすめです。特に新築を検討中で、スマート電気を導入したいと考えている方にこの商品の魅力が伝わって欲しい。
この記事をまとめます。
- スマート電気を実現したい場合は、「スマートスイッチ」がおすすめ
- スマートスイッチには、怪しい(信頼性の低い)メーカーの商品も多い
- TP-LinkのHS200はスマートスイッチとして優秀
- 実際にHS200を使っていて、不満は特にない。
- HS200は日本で販売していないため、アメリカのAmazonで注文する必要あり
- 取付は日本の住宅でも問題無く取付可能
以上、誰かの参考になれば嬉しいです。