
電気工事士の資格を取って以来、コンセントを増設したり、電気を交換してみたり、色んな事をしているんですが、その過程でどうしても配線通しが上手くいかないということがありまして、天井裏に登らざるをえない状況になってしまい、意を決して天井裏に登ってみました。
新築した時は、まさか自分が天井裏までのぼって電気工事をしているなんて思いもしていなかったのですが、今では何の躊躇も無く2階に上がる感覚で登っています。(平屋なので)
実際に天井裏(屋根裏)に登る前は、
「変な虫がいたらどうしよう」とか、
「感電したらどうしよう」とか、
結構不安なことも多かったのですが、一度登れば、「電線がどこにあるか」とか「柱がどこにあるか」等を把握することができるので、そんな不安も全く感じなくなります。笑
人間、慣れてしまえばそんなもんです。
ということで、電気工事初心者の方向けに天井裏への登り方を書いていこうと思います。
Contents
天井裏に登るメリット
主に電気工事に関することが多いですが、天井裏に登るメリットとしては以下のようなことが挙げられると思います。
電気工事でできることが広がる
天井に登れると、電気工事において一番難関の「配線通し」がスムーズにできる可能性がグッと上がります。
配線通しができないから諦めていたことも、天井に登ることで可能になるかもしれません。
電気のVVFケーブルはもちろん、LANケーブルやテレビのアンテナケーブル等、あらゆる工事が捗ります。
それを知った時、普段は無線LANなので不要なんですが、意味もなく有線LANポートを各部屋に付けようか迷ったほど嬉しかったです。笑
隠ぺい配線ができる
家電製品等、据付のデバイスは特に、ケーブルが外観を損ねているケースは結構あると思います。
たとえば、壁掛けテレビや、壁掛けのアレクサ等、せっかく壁にかけておしゃれな感じになったのに、配線が見えていると、そのおしゃれさも半減してしまいます。
そんなときは、壁に小さな穴を開けて天井裏でコンセントを挿せば、壁もスッキリして思い通りのデザインにできると思います。
ごちゃごちゃしたケーブルは、かなり外観を汚しますので、できれば見えないように隠ぺいしたいですね。
我が家のEcho15もケーブルが見えるのが嫌だったので、
配線を壁の中を通して、天井でコンセントにつけることで、スッキリした印象にさせています。
ちょっとした収納も
大きなものはちょっと難しいですが、天井点検口に通せる程度の大きさのものなら、収納もできます。
まぁホコリも多いし、綺麗な場所とは言えないので、あまり推奨はしませんが。。笑
我が家は、DIYで出てきた、木材の端材なんかを天井裏に置きました。
「いつ使うか分からないけど、いつか使えるんじゃないか」なおかつ「汚れても問題ないもの」が適していますね。
ほこりが多い空間なので。
「後で売る可能性がある製品のダンボール」なんかも適していると思います。
我が家でも結構ダンボールが溜まっていたので、それも全部天井裏に収納することで、家の中がスッキリしました。
シロアリ等の被害に気付くことができる
シロアリは、天井に潜んでいる場合もあるそうです。
シロアリは木をダメにしてしまうので、もし木の色が変色していたり、削れている場合は、シロアリを疑った方が良いかもしれません。
このように、普段の生活では気付くことができない家の健康状態も知ることができます。
天井裏に登る際に必要なモノ
私がいつも天井に登る際に準備しているモノをリストアップします。
- 汚れても良い作業着
- 作業靴
- 作業用手袋(軍手でも)
- 懐中電灯
- 脚立
- マスク
- 保護メガネ(あれば)
- 膝サポーター(あれば)
一応、危険で汚い場所ということは常に念頭に置いておくべきかと思います。
日中でも真っ暗なので、懐中電灯は絶対必要。
私はこの懐中電灯を購入しましたが、めちゃくちゃ明るくて電池持ちも良いので気に入っています。
また、足元はネジが飛び出していたりする場合も多いので、作業靴は必須です。
私はWORKMANで購入しました。
あとは、膝立ちしながら移動することが多いので、膝サポーターがあるとめちゃくちゃ楽なのでおすすめです。
今では、「これが無いと無理」と思うほど無くてはならない存在になっています。
実際に天井裏に登ってみた
それでは、実際に登ったところをレポートします。
天井裏は各家によって全く違うと思うので、参考程度にお願いします。
まずは、必要なものを用意します。
我が家はこんな感じでクローゼットの中に天井点検口があるので、そこから登ります。
脚立等を使い、何とか天井裏に侵入します。
最初にここに入る時は本当に怖かったなぁ。
入ってみると、上は屋根裏の断熱材がびっしりと吹き付けてありました。
大きな柱があって、その中に細かく小さい木材が升目上になっている感じです。
木造の住宅であれば大抵はこんな感じでは無いかと思います。
小さい升目上の木材の上を歩いて、大きな柱を辿っていくように移動します。
この升目上の木材の下は天井の裏なので、強度はおそらく全くないです。なので、ここに体重をかけてしまうと突き抜けてしまう可能性があるので、十分に注意してください。
懐中電灯は手に持つというよりは、大きな柱の上に上向きで乗せると、反射で辺りがよく見えるようになります。
我が家は片流れの屋根なので、片方は這いつくばっても入れないくらい、もう片方は人が立てるほどのスペースがあるような感じでした。
後は、こういった釘が飛び出ていることがしょっちゅうあるので、本当に足元には細心の注意を払って作業をした方が良いです。
以上、レポートでした。
おわりに
新築から4年後に初めて天井裏に登ってみましたが、めちゃくちゃ汚い感じではなかったので良かったです。
また、行ってみると思っていたよりは広い空間があることが分かったので、作業もしやすかったです。
天井の広さは屋根の形状にもよると思いますが。
最初は怖いと思いますが、電気工事をするにあたっては、工事の幅がかなり広くなるので、一度登ってみるのもいいかもしれません。
個人的には、目的の配線がうまくできただけでなく、「家の配線が実際にどうなっているのか」や「天井の断熱がちゃんと施工されているか」等の情報も知れ他ので、大満足でした。
これからも、色んな電気工事をしていこうと思っています。
※ もし、天井裏で作業をしようと思っている方は、安全にはくれぐれも気をつけて作業をしてください。天井裏を目視で確認して、「無理だ」と感じた場合はプロにお任せした方が良いと思います。
以上です。