我が家には、「コンセントをここにつけておけば良かった~」という箇所が2つほどあります。
新築でも、実際に住んでしばらく経つとそういった不都合な部分が出てくるものです。
先日、やっと電気工事士の資格を取得したので、早速家のコンセントを増設してみました。
資格を取得したはいいもののどうやって工事しようと思っている方、電気工事士を取得しようと考えている方の参考になればと思います。
※ コンセントの増設工事は第2種電気工事士の資格が必要です。工事をしようと考えている方は資格を取得してから行いましょう。
Contents
コンセントの増設方法の概要
コンセントの増設は以下のステップで実施します。
- どこから電源を取るかを決める
- コンセントの形状を決める
- 壁に穴を開ける
- 配線して、取り付ける
詳細は以下で説明します。
コンセントの増設に必要なもの
コンセントの増設に必要なものをまとめます。
必要な工具
必要な工具は以下になります。
- ドライバー
- ボードカッター
- ドリル
- ニッパー
- ケーブルストリッパー
- テスター
- 配線通しのワイヤー(必要な場合)
「ボードカッター」とは家の壁によく使われる石膏ボードを切るのに適したカッターです。ドリルで穴を開けてからこれを使用します。
ケーブルストリッパーは電気工事士の資格を取る際に必須な工具です。資格を持っている方ならこの工具も持っているでしょう。
テスターは通電チェックに使用します。
必要な材料
以下の材料を用意します。配線ケーブルも資格取得時に練習用に購入したものの余りがある場合が多いと思うので、それを使用します。
- コンセント本体
- 配線のケーブル
もし無い場合は、配線ケーブルはVVFの1.6mmを購入すると良いかと思います。
コンセント本体は、個人的にはJIMBO製のコンセントをおすすめしています。
見た目がスタイリッシュで部屋の外観の邪魔をしません。
実際にコンセントを増設してみた
実際に取り付けたときの手順を書いていきます。
どこから電源を取るかを決める
我が家は洗面所の棚の部分に、コンセントを増設したいと考えていました。
増設したい箇所の近くに既存のコンセントや照明が無いかを確認します。
我が家は、壁の裏側にコンセントがあったので、それを中継して電源を確保します。
コンセントの増設が可能かどうかの判断は、「近くにコンセントや照明、スイッチ等が存在しているかどうか」です。
ここにコンセントを付けたいなぁと思っても、電源が近くにないと物理的に配線を引っ張ってくるのが厳しくなります。その電源の中継ポイントとして、コンセントや照明、スイッチ等が挙げられます。
配線を分岐してコンセントを増設する訳なので、近くに電気が通っている中継ポイントが必須なわけです。
コンセントの形状を決める
どのコンセントを使うかによって、コンセントの形状が変わってきます。
一般的なものであれば、大体このような形です。
たとえば、あまり目立つようなコンセントは嫌だという場合は我が家で採用したような小さめのコンセントもあったりします。
本記事でもこのJIMBOの小さいコンセントを増設しようと思います。
壁に穴を開ける
コンセントの形状に合わせて、壁に穴を開けます。
穴を開け終わった後の写真を撮り忘れちゃったのですが、こんな感じの穴を開けました。
石膏ボードの裏に下地の木材があると、すごく大変です。
我が家もちょうど下地のある部分だったので、ドリルで少しづつ削っていきました。大変でした。
穴は大き過ぎると取り返しがつかないので、慎重に徐々に広げていくと良いと思います。
コンセント増設で失敗するとしたら、この穴あけかなと思うので、くれぐれも慎重に。
ケーブルを配線する
既存のコンセントや照明から配線を分岐するために、ケーブルを通します。
※ 配線をする際は必ずブレーカーを落としてから行いましょう。
先ほど空けた穴から、
既存のコンセントの部分に配線を通しました。
配線通しは、難しい場合は専用のワイヤーがあるとやりやすいです。
配線通しができれば、もうできたも同然です。
後は、ケーブルストリッパーを使って
被覆を剥きます。
そして、裏側の配線の穴に入れてやります。
電気工事士の資格を持っている方なら、どこの穴に入れるかは解説不要だと思いますので、省略します。
コンセントを壁に固定する
これで後はコンセントの金具を壁にねじ止めして、
コンセントカバーをつければ完成です。
右側が微妙に浮いちゃいましたが、機能には問題ないので良しとしました。笑
予定通りの位置に増設できました。
あまり目立たなくできたので、満足です。
通電確認をする
ちゃんと電気が通っているかをテスターを用いて確認します。
100V付近の値が出れば完璧です。
テスターよりも簡単に通電チェックをしたい場合は以下のような商品もあります。
電気が通っている場合は「ピーピー」という音が鳴り、赤いランプが点滅します。
コンセントの穴に、テスターの針を入れるのが怖いって方もいると思うので、そういった方はこのような検電器がおすすめです。
まとめ
コンセントの増設手順を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
初めてコンセントの工事をする方は、やり方は理解できていても結構不安なものです。
コンセントの中継ポイントを確保するのと、穴あけさえ慎重に行えば、誰でも比較的簡単に増設できると思うので、電気工事士の資格を取得した方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。