家づくりをされている方、外壁の素材は決まりましたか?
我が家の外壁は「ガルバリウム」を採用しました。
近年はこのガルバリウムの家がかなり増えてきているそうで、全面ガルバの家から部分的にガルバを使っている家まで多岐に渡ります。
ガルバのメリットに関しては、他のサイトでこれでもかという程情報があるので、ガルバリウムの家に住んで4年ほど経過した筆者が感じたリアルな情報をお伝えしたいと思います。
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ガルバリウムを採用した理由
我が家がガルバを採用した理由はこの1点に尽きます。
「見た目がスタイリッシュだから」
ガルバを採用する人は95%がこの理由だと思っています。
「断熱性が~」とか「耐久性が~」とかメリットは色々ありますが、それらの理由は後付けです。
でもやっぱり、このガレージハウス的な見た目が好きな人にはたまらないんですね。逆にガルバが「ダサい」と感じる人もいますし人それぞれですが。
僕も、ガルバの色んなデメリットを差し引いてもやっぱり「ガルバの家に住みたい」という思いが勝っちゃいました。
「ガルバ」と一口に言っても、色のバラエティがたくさんありますし、「縦張り」「横張り」でまた印象がガラッと変わったりもします。
そういった細かいデザインを考えるのもまた面白いです。
ガルバの家に実際住んでみてどう?
僕が家づくりをしているときに調べた情報が実際のところどうだったかというのを書いていこうと思います。
あくまでも個人の感想なので、参考までにお願いします。
ちなににウチに採用したガルバはニチハのこれです。
<ニチハ NS型 ネオスパン プレミアム>
断熱性に優れている?
我が家は山側にあるため、正直なところ普通に寒いです。笑
ただし、ウチは高断熱、高気密住宅では無いです。
気密、断熱性能を表す「C値」、「Q値」、「UA値」を測定して厳しい基準値を満たしているような家では無いのです。
これらの値は全て低ければ低いほど優秀です。
何が言いたいのかというと、
「高断熱素材のガルバリウムを使用しただけでは高断熱の暖かい家にはならない」
ということです。
高気密、高断熱の家(C値・Q値・UA値が基準値よりも低い家)にした上でガルバを外壁に使うことで、さらに断熱性能がアップするという認識が正しいのだと思われます。
さらに言うと、同じ見た目のガルバの中でも「断熱素材を含んだガルバ」と「断熱素材を含んでいないガルバ」が存在するので、そこも注意が必要です。
もちろん暖かい家にしたいのであれば、「断熱素材を含んだガルバ」にしましょう。
遮音性はどう?
遮音性というのは、「外から家の中に音がどれだけ聞こえるか」というのと「中から外にどれだけ音が漏れるか」という2つの観点があります。ガルバは遮音性が高いと言われることが多い気がするが、実際のところどうなのか。
「外から家の中に音がどれだけ聞こえるか」という点においては、隣の家の犬の鳴き声がめっちゃ聞こえたりするので、そんなに期待するべきでは無いと思います。笑
おそらく、ガルバの素材自体は遮音性は高いと思うんですが、音というのは隙間があればいくらでも入ってくるので、高気密な住宅であればより遮音性が高い可能性はありますね。
「中から外にどれだけ音が漏れるか」という点は、僕は音楽をしていて、自分の部屋で電子ピアノやギター(さすがにアンプは通していない)を弾くのはもちろん、PCで結構なボリュームで音を流したりしています。しかも深夜に。
一度、家族に夜に自分が楽器を弾いているときに外に出てもらって、音が聞こえるかどうかをチェックしてもらったところ、
「耳をすませばかすかに聞こえるレベル」
だったらしいので、これに関してはまぁまぁの遮音性があると言えるのではと感じました。
ただし、間違っても外壁をガルバにしただけで防音室ができると思ってはいけません。笑
防音室にするには、外壁の内側に遮音シートを貼る工事が必要だったり、隙間を完全に無くす施工をしなければいけないため、めちゃくちゃお金がかかります。
さすがに高すぎて断念しました。笑
話を元に戻して、ガルバは「遮音性は高いと思われがちだけど、過度な期待はしない方が良い」です。
窯業系サイディングの外壁とそんなに変わらないと思っといた方がいいと思われます。
窯業系サイディングとはこんな感じの多くの家に使われる外壁のことです。
雨音はうるさい?
遮音性つながりですが、これも住む前は結構気になっていました。
実際に住んでみて、雨音は以前住んでいた窯業系サイディングの外壁の家よりは少しだけ大きく感じます。
ただ、ストレスがたまるレベルか?と言われるとそこまででは無いです。普通に何か作業をしているときに「うるさいなぁ」と思ったことはありません。「雨降ってんなぁ」程度です。
まぁこれは人によるので何とも言えないですが、ガルバの家に住んでいる他の人の意見とかを聞いてみると、僕と同じ感想の人が多いように思える。
でも、冬場にあられが降ったときはめっちゃうるさかったですね。金属素材に固いものが当たればそれはうるさいですよね。これに関してはブログを書きながら「うるせぇなぁ」と思ったことを覚えています。
ただ、これも先述の「断熱素材を含んでいるかどうか」がキーになると思います。
ウチは断熱素材を含んでいるガルバなんですが、断熱素材を含んでこれなので、断熱が無いタイプのやつはもっとうるさいと思われます。
メンテナンス性はどう?
ガルバリウムのメンテナンスは「水をかけるだけで良い」と大工さんに教えてもらいました。なので、半年に1回ほど全体に水をかけるようにしています。3年ほど経過しましたが、今のところ新築同様の気がしています。
メンテナンスが楽というのはかなりのメリットだと思いました。他の窯業系サイディングとかだと、たぶん汚れも目立つし、拭き掃除なんかもしなきゃいけないし。
ほとんどの外壁の耐久性が10~20年のところ、ガルバは20~30年は持つらしいです。これに関しては、年月が経過した結果も追々載せていこうと思います。
ただし、ガルバは傷に弱いというデメリットもあります。硬いものをぶつけてしまうと比較的簡単に傷がついてしまいます。
さらに、その傷がサビてしまって深い傷だとそこからどんどん腐食されてしまうこともあるそう。
なので、こればかりは「極力傷をつけないようにする」しかない。
その点、窯業系サイディングは傷には強そうですね。
コストがかかる?
窯業系サイディングよりも比較的にコストが高いのは周知の事実だと思います。
個人的に注意しなきゃいけないと思うところが、ウチに採用したニチハのガルバがそうだったんですが、
- 3mの素材のガルバが◯円
- 4mの素材のガルバが◯円
と決まっていて、それ以上の高さのガルバは特注になるので、もっと高額になります。
これはどういうことかというと、3mや4mのガルバのみで外壁工事をした場合、繋ぎ目として横線ができるんです。(横張りの場合は縦線)
イメージとしてははこんな感じです
これはこれで好きという方もいるのかもしれないが、僕はやっぱり繋ぎ目の無いガルバが理想なので、特注で4m以上のものを頼みました。
これは打ち合わせの段階でちゃんとハウスメーカに伝えなきゃいけません。
「繋ぎ目無しのガルバで!」と。
実際、我が家も少々トラブりまして、ハウスメーカとの打ち合わせで、
「外壁は全面ガルバリウムで」
とだけ伝えて、ハウスメーカーも「分かりました」ということで打ち合わせは終了しました。
いざ外壁の工事をとなったときに、ハウスメーカは4mの素材のガルバしか発注していなかったらしく、ガッツリ繋ぎ目がある仕上がりになっていました。
ウチは片流れなので、見た目的にすごく良くなかったですね。
怒りすぎて写真を取り忘れましたが、こんな感じ。
もちろん文句を言いました。これは流石にふざけんなと。打ち合わせでもらった完成図と全然違うじゃないかと。片流れの家で繋ぎ目があるのはおかしいでしょと。(もしいたらごめんなさい。)
結果、特注の部分の追加費用は無償で直してくれたので良かったんですが、
あのまま繋ぎ目のある家になっていたらと考えるだけで当時のイライラが蘇って来ます。笑
なので、ガルバを検討している方も「ガルバは規定の長さが決まっているので、繋ぎ目無しにしたい場合は特注しなければいけない」ということは念頭に置いておくと良いかと思います。
まとめ
ガルバについて、実際に住んでみて思ったことを書いてみましたがいかがでしたでしょうか。結果的には満足のいく外観になったので、ガルバにして本当によかったと思っています。
多少のデメリットもありますが、それを上回るほどのメリットというか、デザイン性があるので個人的にはおすすめです。
あとは、ガルバを採用するなら絶対に「断熱素材を挟んだやつ」にするべきですね。
値段は高いけど、それが無いと性能面で後悔する可能性が高い気がします。
ではまた。