兼ねてより電気工事士の資格をとったらやりたかったこととして、「電気スイッチの交換」がありました。
我が家は新築時にスマートスイッチを施工してもらったので、大変満足していましたが、実は家のスイッチ全てをスマートスイッチにした訳ではなく、リビング等の主要な箇所だけで良いかということで、こども部屋のスイッチはノーマルスイッチにしていたんです。
このスイッチもシンプルで気に入っていたんですが、やはりスマートスイッチの利便性には劣る。
住んでいくうちに、「アレクサ、こども部屋消して」
とか、スマホから部屋の電気を消したいシーンが山ほど出てきたんです。
ということで今回は、こども部屋のスイッチをスマートスイッチ「HS200」に自分で交換してみましたという内容です。
※ スイッチの交換には、電気工事士の資格が必要です。ご注意ください。
Contents
スマートスイッチを施工する前に
スマートスイッチは普通のスイッチとは違い、常時Wi-fiに接続する必要があるため、中性線のラインが存在します。(下の画像の白色の線)
要は、スイッチのための配線とは別ルートの電源線が必要ということになります。
これがHS200の裏側ですが、通常のスイッチだと、接地線と非接地線の2つあれば足りるのですが、このスイッチは4つも線をつなぐところがあります。
これをどうやって接続するかというと、以下の図のようにします。黒色の線はそれぞれ黒同士で繋ぎ、中性線は共通、グラウンドは別に使わなくてもそこまでの問題はないかと思うので、絶縁テープで絶縁しておきます。
交換する前のスイッチの状態を確認する
交換する前のスイッチにスイッチとは別の電源線があるかどうかを確認します。無い場合は近くの電源から引っ張ってくる必要があります。
我が家の場合は、こんな感じになっていて奇跡的に電源線があったので助かりました。
無かった場合は、近くのコンセント等の電源から引っ張ってくる必要があります。
近くに電源が無い場合は屋根裏から引っ張ってくるしかないです。
屋根裏から引っ張ってくる場合は施工のハードルがグッと上がります。。
電源を引っ張ってこなきゃいけない箇所が我が家にもあるので、そこの施工をするときは別途詳細を記事にしようと思っています。
スマートスイッチの施工に必要なもの
スマートスイッチの取り付けには以下の工具と材料が必要です。
スマートスイッチ施工に必要な工具
工具はドライバーと、ペンチ、スイッチカバーを外すための剥がすやつ(正式名称がわからない。。)、
リングスリーブを使う場合は、圧着工具です。電気工事士の資格を持っていれば圧着工具は必ず持っていると思います。
- プラスドライバー
- ペンチ
- 剥がすやつ(マイナスドライバーでも可)
- 圧着工具(リングスリーブを使う場合)
- テスター(無くても大丈夫)
並べるとこんな感じ。
剥がすやつは私はこれを使っています。なんでも良いのですが、一個あれば何かと便利です。
スマートスイッチ施工に必要な材料
リングスリーブか差し込みコネクタのどちらかで接続します。
差し込みコネクタの方が圧着の必要がないので楽ですが、結構場所をとります。その点、リングスリーブは多少は省スペースになるので、スイッチを取り付ける穴のサイズによって決めてください。
我が家はスペース的に結構余裕があったので、差し込みコネクタにしました。
- 絶縁ビニルテープまたは絶縁キャップ
- リングスリーブ
- 差し込みコネクタ
- コンセント用固定金具
差し込みコネクタは2口のものを2つ、3口のものを1つ使います。
差し込みコネクタは普通のホームセンターにもAmazonにも売っています。
コンセントを固定するための金具が必要な場合があるので、必要に応じて用意してください。
大概は元々のスイッチについていると思うので、不要かと思いますが念のため。
実際にスマートスイッチを取り付けてみた
スマートスイッチを取り付けた手順を書いていきます。
ブレーカーを落とす
スイッチがある部屋のブレーカーを落とします。
事故防止のため、必ずブレーカーを落としてから作業に入りましょう。
安全第一でいきましょう。
既存スイッチを外す
スイッチのカバーを外して、
マイナスドライバーとペンチを使って、線を外します。
あらかじめ、グラウンド線を絶縁しておく
HS200のグラウンド線は使わないので、あらかじめ絶縁テープで絶縁しておきます。
HS200を配線する
上で挙げたこの図の通り、配線します。
ちょっとわかりにくいですが、こんな感じになりました。やっぱり差し込みコネクタが楽です。
スイッチを壁に戻す前に動作確認する
壁に戻す前に、ブレーカを元に戻してWi-fiマークのランプが「緑→オレンジ」と点滅していることと、物理スイッチとしてちゃんと照明が反応することを確認します。
もし点灯しない場合は配線が間違っている可能性があります。再度ブレーカーを落として配線の確認をしましょう。
壁にスイッチを戻して完成
コード類を全て壁の中に入れて、ネジで固定し、スイッチカバーを取り付ければ、
完成です!
意外と簡単に施工することができました。
HS200の設定方法
あとは設定するだけ。この設定をすることでスマホやアレクサからスイッチを制御することができるようになります。
設定は、Kasaのスマホアプリから行います。
基本的には画面の指示に従うだけなので、説明は不要かもしれませんが、一応乗せておきます。
「+」からデバイスHS200を追加します。
HS200のWi-fiにスマホをリンクします。
次に家のネットワークと接続し、スイッチの名前をつけてやります。
アイコンを適当に決めて、どこの部屋にこのスイッチがあるかを決めれば、完成です。
ファームウェアのアップデートの案内画面が表示された場合は、アップデートした方が良いです。
アレクサに対応したい場合はアレクサアプリ側から設定すれば、ここでつけた名前のスイッチが出てくると思うので、リンクしてやってください。
おわりに
自力でスマートスイッチHS200を施工してみましたが、たまたま電源線があったおかげて簡単に施工することができました。
電源線を引っ張ってくる施工もいずれ記事にする予定でいます。
電気工事士の資格をとって間もない方は、結構最初の工事はハードルが高いかもしれませんが、やっていることはかなり単純なので、ぜひトライしてみてください。
また、新築でスマートスイッチをお考えの方はこんな感じで施工してくださいというのをメーカー側に伝えるのに、この記事を見せてあげると話が早いかもしれませんので、ぜひお使いください。
今後もスマートホーム関連の情報をアップしていくので、よかったら気にかけてください。
以上。